2010年10月21日 15:11
安住工房ではFMハロー「安住工房コーナー」とブログを通じて
介護リフォームや介護保険に関する話題をお届けしていきます!
高齢になっても、あるいは障害をもっても、住み慣れた家で
自立して生活したいと願っている人は多いことでしょう。
そのためには、体に合わせた住まいの手直し(介護リフォーム)
が必要になってきます。
そんなリフォームをする時のポイントです。
①現状の問題点は何か
まず、日常動作をよく観察して問題点を洗い出します。
本人は不便・不自由に慣れてしまって、問題点がわからないことも
あるので、動作をよく観察します。
②どんな生活がしたいのか
「本人がしたい生活」ができるようなリフォームを考えます。
介護リフォームをすることで、前向きに生活できるように
なることを目指します。
③将来も安全・安心に住めるか
今の状態に合わせるだけでなく、将来、心身機能が低下した時にも
対応できるように考えます。
それでは、どのような介護リフォームがあるか、住まいのスペースごとに
考えていきましょう。
【介護リフォーム① トイレ編】
まず、トイレで行う動作から問題を考えてみましょう。
問題点は身体状況によっていろいろなので、一概には言えませんが
ここではざっくりと考えます。
(動作) (問題点の例)
①トイレに入る/出る ・扉が開けにくい
・敷居をまたぐのが大変
②便座に座る/立ち上がる ・タオル掛けにつかまっている
・立ち座りの時、ひざや腰が痛い
③排泄と後始末 ・手を回して後始末するのが大変
では、介護リフォームを考えてみましょう。
まずは、介護リフォームの基本である手すりを考えます。
○手すりの取付け
・入口の手すり → 扉を開けたり、敷居をまたぐ時に使う。
・トイレ内の手すり→ 便座への立ち座り、座っている時の体の安定
のために使う。
○敷居段差の解消
・段差が小さければ、段差解消スロープを付ける。
・段差が大きければ、敷居を撤去して、床を補修する。
○扉の取替え
・ドアノブをレバー状のものに替える。
・内開きの場合、吊元を変えて、外開きにする。
・開き戸から引き戸、引き込み戸、アコーディオンカーテンなどに替える。
○便器の取替え
・和式便器の場合は洋式便器に替える。
・後始末が大変な場合は温水洗浄便座に替える。
・手すりだけでは立ち座りが困難な場合はトイレリフト
(電動で便座が昇降する)を付ける。
身体状況に合わせて、トイレを介護リフォームすることで、
「自分でトイレを使える生活」を続けることができます。
将来のことを考えて早めにリフォームしておくと、介護予防にもなりますね。