安住工房ではFMハロー「安住工房コーナー」とブログを通じて
介護リフォームや介護保険に関する話題をお届けしていきます!
今回のテーマは浴室の介護リフォームです。
お風呂は体を清潔にしたり、温まったりするだけでなく、気持もゆったりできる
大切な場所ですが、「すべりやすい」 「段差がある」 「温度差がある」
というような危険もあります。
安心・安全な浴室にするためには、どのような介護リフォームをすれば
よいのでしょうか。
【入浴動作の見直し】
まず、自立歩行できる人が浴室で行う動作を見直してみましょう。
身体が不自由な人にとっては難しい動作がいろいろとあります。
(動作) (問題点の例)
①浴室への出入り ・入口の段差で転びそうになる
②浴室内の歩行 ・床が滑って転びそうになる
③身体を洗う ・立ち座りが大変
・蛇口が操作しにくい
④浴槽への出入り ・浴槽をまたぐことが大変
・浴槽内で体が不安定になる
動作の見直しの次に、必要な介護リフォームを考えます。
【浴室介護リフォームの基本】
基本は手すりの取付けです。
転びやすい場所に手すりを付けて、転倒を予防しましょう。
また、立ち座りや浴槽のまたぎ動作が大変な場合にも
適切なところに手すりがあると楽になります。
○手すりを取付ける場所
①浴室入口・・・段差を越える時に身体を支える
②洗い場 ・・・立ち座りをサポートする
移動時に身体を支える
③浴槽周辺・・・浴槽をまたぐ時に身体を支える
浴槽内で身体を支える
【福祉用具の利用】
手すりの取付と併せて使いたいのが浴室用の福祉用具です。
たとえば、お風呂のイス。
低いお風呂イスでは立ち座りが大変ですが、高さ調節できる
イスをひざの高さに合わせれば、立ち座りが楽になります。
次のような入浴補助用具が介護保険(福祉用具購入費)の
支給対象になっていて、費用の9割が補助されます。
①入浴用イス (シャワーチェア、シャワーイスともいう)
②浴槽用手すり (工事なしで浴槽のふちをはさみこんで固定する)
③浴槽内イス (浴槽が深い場合に踏み台やイスとして使う)
④入浴台 (浴槽のふちにかけて、浴槽への出入りをサポートする。
バスボードともいう)
⑤浴室内すのこ (床の段差解消用)
⑥浴槽内すのこ (浴槽が深い場合にかさ上げする。)
「手すりの取付け」と「入浴補助用具の利用」によって、
浴室の安全性と使いやすさがぐっと高まります

。
床の段差解消や扉、水栓金具の取替えなど、その他のリフォーム
については、次回ご紹介します。
/ミント